“あまりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雨竜57.1%
罔竜28.6%
螭竜14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
峰の茶屋のある峠の上空に近く、巨口を開いた雨竜あまりょうのような形をしたひと流れのちぎれ雲が、のた打ちながらいつまでも同じ所を離れない。ここで気流が戦って渦を巻いているのであろう。
軽井沢 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
小さな浮木うきほどに成つて居たのが、ツウと浮いて、板ぐるみ、グイと傾いて、水のおもにぴたりとついたと思ふと、罔竜あまりょうかしらえがける鬼火ひとだまの如き一条ひとすじみゃくが、たつくちからむくりといて、水を一文字いちもんじ
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
実際と反対に蛇が竜に変ずるてふ誤信を大いにたすけ、また虫様の下等竜すなわち螭竜あまりょうてふ想像動物の基となっただろう。
また俗に竜宮と呼ぶ蜃気楼も蜃の所為とした、蜃は蛇のようで大きく腰以下の鱗ことごとく逆に生えるとも、螭竜あまりょうに似て耳角あり背鬣紅色とも、蛟に似て足なしともありて一定せず