罔竜あまりょう)” の例文
小さな浮木うきほどになっていたのが、ツウと浮いて、板ぐるみ、グイと傾いて、水のおもにぴたりとついたと思うと、罔竜あまりょうかしらえがける鬼火ひとだまのごとき一条ひとすじの脈が、竜の口からむくりといて
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小さな浮木うきほどに成つて居たのが、ツウと浮いて、板ぐるみ、グイと傾いて、水のおもにぴたりとついたと思ふと、罔竜あまりょうかしらえがける鬼火ひとだまの如き一条ひとすじみゃくが、たつくちからむくりといて、水を一文字いちもんじ
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)