“浮木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うき53.6%
ふぼく25.0%
うきぎ14.3%
うきき3.6%
ウキキ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬鹿げた長い顎をつンのばして、うっそりと浮木うきを眺めている。垢染んだ黒羽二重の袷に冷めし草履。釣をするなんて恰好じゃない。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかし、一族大勢がやってきて、だんだんに智深の説得を聞き、盲亀もうき浮木ふぼくで、ついに彼の策にすがった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貫く根元ねもとから。それから、行つて見たかや田沢たざはうみへ、そこの浮木うきぎの下のみづ。かういふのは幾らでも出ます。校歌の方は一遍さいに書かせてみます
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
丁度浮木うききが波にもてあそばれて漂い寄るように、あの男はいつかこの僻遠へきえんさかいに来て、漁師をしたか、農夫をしたか知らぬが、ある事に出会って、それから沈思する、冥想めいそうする、思想の上で何物をか求めて
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)
私事かの浮木ウキキの亀と申ハ何やらはなのさきにまいさがりて、のかげお見る事ができぬげな。