浮木うきぎ)” の例文
貫く根元ねもとから。それから、行つて見たかや田沢たざはうみへ、そこの浮木うきぎの下のみづ。かういふのは幾らでも出ます。校歌の方は一遍さいに書かせてみます
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
、ご覧になることが出来ましょうが、この浮木うきぎはほんの凡人、何にも見えませんでございます。ほんとにそんな人達が、走って来るのでございましょうか?
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これぞ当時は八九分通り開けて居りますが、小笠原島おがさわらじまでございます。文治は盲亀もうき浮木うきぎに有附きたる心地して
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あしたに夕にわすれ給はで、はやく帰り給へ。一九命だにとは思ふものの、あすをたのまれぬ世のことわりは、たけ心にもあはれみ給へといふに、いかで二〇浮木うきぎに乗りつも、しらぬ国に長居せん。
他でもない浮木うきぎである。そうして現われたこの一団こそ、例の庭師の一群であった。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すなわち他ならぬ浮木うきぎであった。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)