“ふぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浮木50.0%
腐木28.6%
仆木7.1%
夫木7.1%
斧卜7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たなからちる牡丹ぼたもちものよ、唐様からやうたくみなる三代目さんだいめよ、浮木ふぼくをさがす盲目めくらかめよ、人参にんじんんでくびく〻らんとする白痴たはけものよ、いわしあたま信心しん/″\するお怜悧りこうれんよ、くものぼるをねが蚯蚓み〻ずともがら
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
国をあげて、外敵にそなえた日の防柵ぼうさくや石垣や乱杭らんぐい腐木ふぼくなどが、今も川床かわどこや草の根に見あたらなくはない。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その痕跡の仆木ふぼくが、縦横に算を乱している、そうして腐った木に、羊歯しだだの、蘇苔が生ぬるくびついて、唐草模様の厚い毛氈もうせんを、円くかぶせてある、踏む足はふっくらとして
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
夫木ふぼく集中に詠ずる冰室ひむろならんか。土人冰室が嶽といふ。(夫木集に、周防氷室池詠人不知、こほりにし氷室の山を冬ながらこちふく風に解きやしぬらむ。)
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
夕雨ゆうだち篠懸乾すずかけほしにやどりけり 斧卜ふぼく
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)