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腐木
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ふぼく
ふりがな文庫
“
腐木
(
ふぼく
)” の例文
これを一に
腐刑
(
ふけい
)
ともいうのは、その
創
(
きず
)
が腐臭を放つがゆえだともいい、あるいは、
腐木
(
ふぼく
)
の実を生ぜざるがごとき男と成り果てるからだともいう。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
国をあげて、外敵にそなえた日の
防柵
(
ぼうさく
)
や石垣や
乱杭
(
らんぐい
)
の
腐木
(
ふぼく
)
などが、今も
川床
(
かわどこ
)
や草の根に見あたらなくはない。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『俺が鳴鏑を射込んだら、一人残らずそいつを射ろ。射ない者があったら叩っ切る』——で、或時猟に行った、そうしてヒューッ鳴鏑を射込んだ。
但
(
ただ
)
し
腐木
(
ふぼく
)
へ射込んだのであった。
沙漠の美姫
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あるところは、右にも
滝
(
たき
)
、左にも滝、そして、渓流の
瀞
(
とろ
)
に
朽
(
く
)
ちたおれている
腐木
(
ふぼく
)
の上を、
貂
(
てん
)
や、むささびや、りすなどが、
山葡萄
(
やまぶどう
)
をあらそっているのを
昼
(
ひる
)
でも見る。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
腐
常用漢字
中学
部首:⾁
14画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“腐木”で始まる語句
腐木腐葉