“腐刑”の読み方と例文
読み方割合
ふけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを一に腐刑ふけいともいうのは、そのきずが腐臭を放つがゆえだともいい、あるいは、腐木ふぼくの実を生ぜざるがごとき男と成り果てるからだともいう。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
薄暗い蚕室さんしつの中で——腐刑ふけい施術後当分の間は風に当たることを避けねばならぬので、中に火をおこして暖かに保った・密閉した暗室を作り、そこに施術後の受刑者を数日の間入れて、身体を養わせる。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
稿を起こしてから十四年、腐刑ふけいわざわいってから八年。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)