“腐水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふすい40.0%
くさりみづ20.0%
くされみず20.0%
くされみづ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう努めれば努めるほど、何たる愚痴、心は綿々めんめんと、声なき独り言を、腐水ふすいの泡つぶのようにつぶやいてまない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ギリシアの者曰ふ、汝はまた舌を燒くそのかわきと腹を目の前のまがきとなすその腐水くさりみづのために苦しめ 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
つめた石塔せきとうに手を載せたり、湿臭しめりくさ塔婆とうばつかんだり、花筒はなづつ腐水くされみずに星の映るのをのぞいたり、漫歩そぞろあるきをして居たが、やぶが近く、ひどいから、座敷の蚊帳が懐しくなって、内へ入ろうと思ったので
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つめた石塔せきたふせたり、濕臭しめりくさ塔婆たふばつかんだり、花筒はなづつ腐水くされみづほしうつるのをのぞいたり、漫歩そゞろあるきをしてたが、やぶちかく、ひどいから、座敷ざしき蚊帳かやなつかしくなつて、うちはひらうとおもつたので
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)