“ふすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
符水44.4%
腐水22.2%
涪水11.1%
伏猪11.1%
滏水11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには売卜者えきしゃや物売る人達が店を並べていた。その人びとの間に交って一人の道人が薬を売り符水ふすいを施していた。道人は許宣の顔を見ると驚いて叫んだ。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ゆうべからまだ解決を見ない苦悩と困憊こんぱいのいろを、古池の腐水ふすいのようにたたえたままでいるこの評定の間の人々にも、もちろん一半の責任はある事だった。いや主家の滅亡は自分たちの滅亡でもある。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奪取した二ヵ所の陣地に、黄忠と魏延の二軍を入れて、涪水ふすいの線を守らせ、玄徳はひとまず涪城へかえった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また恒星西方にあることも知っていますが、それはやがて皇叔が成都に入るのきざしです。むしろ速やかに、兵をおすすめあれ。いつまで魏延、黄忠を涪水ふすいの線に立たせておくは下策です
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〽露つゆにもぬれてしっぽりと、伏猪ふすいの床の菊がさね……
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一夜、彼の兵はまったく方向を転じて、滏水ふすいの境にある陽平の袁尚を攻めた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)