“腐屍”の読み方と例文
読み方割合
ふし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土にはまるでそれが腐屍ふしででもあるように、臭気があるように感じた。彼はどうして、寄宿舎に帰ったか自分でも知らなかった。
死屍を食う男 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
今にしてさとらずんば、汝の腐屍ふしもまた、祁山きざんの鳥獣にきょうさるる一朝の好餌でしかないぞ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沼の表は、曇った空を映して腐屍ふしの皮膚のように、重苦しく無気味に映って見えた。
死屍を食う男 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)