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腐屍
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ふし
ふりがな文庫
“
腐屍
(
ふし
)” の例文
土にはまるでそれが
腐屍
(
ふし
)
ででもあるように、臭気があるように感じた。彼はどうして、寄宿舎に帰ったか自分でも知らなかった。
死屍を食う男
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
今にして
覚
(
さと
)
らずんば、汝の
腐屍
(
ふし
)
もまた、
祁山
(
きざん
)
の鳥獣に
饗
(
きょう
)
さるる一朝の好餌でしかないぞ
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沼の表は、曇った空を映して
腐屍
(
ふし
)
の皮膚のように、重苦しく無気味に映って見えた。
死屍を食う男
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
ひとたびは光秀の逆を道義に照らして
罵
(
ののし
)
った者も、いまは口の裡に
称名
(
しょうみょう
)
を念じて帰った。
稀
(
ま
)
れに
腐屍
(
ふし
)
の下へ花を投げてゆく者もあった。警固の武士もそれを見て
咎
(
とが
)
めるようなことはしなかった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
腐屍
(
ふし
)
の
臭
(
にお
)
いが、安岡の鼻を鋭く
衝
(
つ
)
いた。
死屍を食う男
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
腐
常用漢字
中学
部首:⾁
14画
屍
漢検準1級
部首:⼫
9画
“腐”で始まる語句
腐
腐爛
腐蝕
腐敗
腐木
腐心
腐肉
腐草
腐水
腐刑