“真土”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞土
読み方割合
まつち75.0%
マツチ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下は軟らかい真土まつちで、掘るに大した労力がいるわけでもなく、たちまちの間に一尺五寸ほど掘り下げると、くわほうり出して両手を差し込み、土の中から取り出したのは
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「おのれ、ぬけぬけと口をふいたそのいい訳、たとえ、仮面めんの一事はどうであろうと、金吾にとれば真土まつちの黒髪堂での不覚もある。武士の意気地としても、汝を助けておくわけにはまいらぬ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
イソ上布留カミフルの命は、嫋女タワヤメマドひによりて、馬じもの縄とりつけ、鹿シヽじもの弓矢カクみて、大君の命畏み、天サカ鄙辺ヒナベ退マカる。ふるごろも真土マツチの山ゆ帰り来ぬかも(万葉集巻六)
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)