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真土
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まつち
ふりがな文庫
“
真土
(
まつち
)” の例文
旧字:
眞土
下は軟らかい
真土
(
まつち
)
で、掘るに大した労力がいるわけでもなく、たちまちの間に一尺五寸ほど掘り下げると、
鍬
(
くわ
)
を
抛
(
ほう
)
り出して両手を差し込み、土の中から取り出したのは
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「おのれ、ぬけぬけと口をふいたそのいい訳、たとえ、
仮面
(
めん
)
の一事はどうであろうと、金吾にとれば
真土
(
まつち
)
の黒髪堂での不覚もある。武士の意気地としても、汝を助けておくわけにはまいらぬ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄土
(
くろつち
)
は
真土
(
まつち
)
ならねば水入れて深くぬめるなし
早稲田
(
わさだ
)
根づかず
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それには日本左衛門にも、
頷
(
うな
)
ずかれる節がある。
真土
(
まつち
)
の上の黒髪堂で、突然、かれが斬りつけてきた抜きうちは
諸手
(
もろて
)
をかけてきたのであって——今思えばあの時面箱を持っていた様子はなかった。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ほのぬくみ
明
(
あか
)
る
真土
(
まつち
)
や追ひぬけて鼠見はなち猫のころぶす
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
盗
(
ぬす
)
ッ
人
(
と
)
市
(
いち
)
の晩、
真土
(
まつち
)
の黒髪堂の前で日本左衛門のために思わぬおくれをとって気を失なったこと、また、それからお粂の家へ助けられて以来、ふしぎな
業病
(
ごうびょう
)
をなやみ通しで今日に至ったまでのことを
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
営庭の
老木
(
おいき
)
の桜過ぎにけりわれは立ちつくす光る
真土
(
まつち
)
に
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“真土”で始まる語句
真土山