“決定”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きま24.5%
けつじょう24.5%
きめ15.1%
けつてい5.7%
けつぢやう5.7%
けってい3.8%
けつじよう3.8%
きっと1.9%
きまっ1.9%
きわま1.9%
けじめ1.9%
けつじやう1.9%
さだか1.9%
とりき1.9%
とりきめ1.9%
ケツジョウ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴所といえども既に細川の希望が達したと決定きまれば細川の為めに喜こばれるであろう。又梅子さんの為にも、喜ばれるであろう。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「さればよ、惜しいのは、つるなき、流転の移りなき、名のみではある……が、又左殿、安んじておくりゃれ。決定けつじょうはつけておるで」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我々は勿論もちろん先輩諸氏も決して先生を冷遇するのではないが先生の方で勝手にそう決定きめて怒っておられる、実に困った者で手の着けようがない。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかるに昨年さくねん十一ぐわつ二十一にちに、今年こんねんぐわつ十一にちおい金解禁きんかいきん決行けつかうすることに決定けつてい發表はつぺうたことは我國經濟わがくにけいざいため非常ひじやう仕合しあはせである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
「たとへ幾千歳を経ようずるとも、それがしは初一念を貫かうずと決定けつぢやう致いた。さればまづ御主『えす・きりしと』の御意みこころに叶ふべい仕業の段々を教へられい。」
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わしに、御岳みたけ軍学大講会ぐんがくだいこうえ総奉行そうぶぎょうを申しつくるというご沙汰さた。それと、ご評議ひょうぎ結果けっか日取ひどりその事項じこう決定けっていあいなったお知らせである
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此故に彼等はヘーゲルを聞いて、彼等の未来を決定けつじようし得たり。自己の運命を改造し得たり。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何卒どうぞ御構いなく御話し下さいませ。決定きっと女王様の御心の迷いを晴らして、悪魔を退治て差し上げましょう
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
容貌きりょうは梅子と比べると余程落ちるが、県の女学校を卒業してちょうど帰郷かえったばかりのところを、友人なにがしの奔走で遂に大津と結婚することに決定きまったのである。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ああまでかたく云うからは兄さんの謀反は決定きわまった! 妹のわたしが恐ろしく、仲間の家を泊まり歩き、妾に逢うまい逢うまいとして、今日まで逃げ隠れしていた事も
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
でも、それには、ぜひにも理由を決定しなければなりません。ところが、それが出来ないのでございます。あの決定けじめがつかないまでは、どうして、影のようなものに、やいばが立てられましょうか。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
併し現在の彼にとつては最も必要な智慧で、新らしい覺悟として新しく決定けつじやうされることを要する智慧であつた。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
如此かくのごと決定さだかにそれとは無けれど又有りとし見ゆる箒木ははきぎの好運を望みつつも、彼は怠らず貫一を愛してゐたり。貫一は彼の己を愛する外にはその胸の中に何もあらじとのみ思へるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
縁辺の話を決定とりきめたいという親類の意見から、暫く役目のお預りを願って、その空屋あきや同然の古屋敷に落付く事になると、賑やかな霞が関のおつぼねや、気散きさんじな旅の空とは打って変った淋しさ不自由さが
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
死んだ養父ちちの玄洋が、もうズット前から決定とりきめていましたので、親類連中とも話し合って、去年の暮に式を挙げるばかりになっていたのが、養父ちちの病気でツイ延び延びになってしまったんです。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
コノ人必ズ七日ノ後、マサニカクノ如キ快楽ケラク眷族ケンゾクヲステ、決定ケツジョウ必ズ死ニイタルベシ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)