“とりきめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取極62.5%
取定12.5%
取決12.5%
決定12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人得心の上わたくし養子のお取極とりきめはいたしましたが、深い仔細がございまして、どうあっても遠国へ参らんければなりませんゆえ、此の縁談は破談と遊ばして
ウム、其れはづ其れとしても、君、山木が早く取定とりきめないのは不埒ふらち極まる、今日こんにちまで彼を庇護ひごして遣つたことは何程どれほどとも知れたもンぢやない、の砂利の牛肉鑵詰事件の時など新聞は八釜やかましい……
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
正とか邪とかは畢竟ひっきょう人間の間だけの仮の取決とりきめに過ぎないのか? 子路がこの問題で孔子の所へ聞きに行くと、いつも決って、人間の幸福というものの真の在り方について説き聞かせられるだけだ。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
死んだ養父ちちの玄洋が、もうズット前から決定とりきめていましたので、親類連中とも話し合って、去年の暮に式を挙げるばかりになっていたのが、養父ちちの病気でツイ延び延びになってしまったんです。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)