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取極
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とりきめ
ふりがな文庫
“
取極
(
とりきめ
)” の例文
取極
(
とりきめ
)
て利兵衞は
立戻
(
たちもど
)
り其段長八へ物語りしに夫婦は利兵衞の
骨
(
ほね
)
をりを
勞
(
ねぎ
)
らひ厚く禮をぞ
陳
(
のべ
)
たりけり
偖
(
さて
)
翌日にもなりければ長八は娘お幸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
主人得心の上
私
(
わたくし
)
養子のお
取極
(
とりきめ
)
はいたしましたが、深い仔細がございまして、どうあっても遠国へ参らんければなりませんゆえ、此の縁談は破談と遊ばして
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さて
件
(
くだん
)
の花簪屋と煎餅屋との間の露地口の木戸は、おしめ、古下駄等、
汚物
(
よごれもの
)
洗うべからずの総井戸と一般、
差配様
(
おおやさん
)
お
取極
(
とりきめ
)
で、
紙屑拾不可入
(
かみくずひろいいるべからず
)
、午後十時堅く
〆切
(
しめきり
)
。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
冷たい雨によって乱されなかった夫婦間の
取極
(
とりきめ
)
は、出立間際になって、始めて少しの行違を生じた。
箪笥
(
たんす
)
の
抽斗
(
ひきだし
)
から自分の
衣裳
(
いしょう
)
を取り出したお延は、それを夫の洋服と並べて渋紙の上へ置いた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
水街道の麹屋へ話してお隅を金で
身受
(
みうけ
)
して
家
(
うち
)
へ連れて来てまず様子を見るとしとやかで、器量といい、誠に母へもよく
事
(
つか
)
えます故、母の気にも
適
(
い
)
って村方のものを
聘
(
よ
)
んで
取極
(
とりきめ
)
をして
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
偖
(
さて
)
又
(
また
)
大橋文右衞門は
表
(
おもて
)
の
質屋
(
しちや
)
へ
行
(
ゆき
)
て
番頭
(
ばんとう
)
久兵衞に
逢
(
あひ
)
種々
(
いろ/\
)
相談の上漸く一兩日
止置事
(
とめおくこと
)
に
取極
(
とりきめ
)
て歸り來りしに新藤市之丞の見えざれば女房お
政
(
まさ
)
に向ひ市之丞は
如何
(
いかゞ
)
致
(
いた
)
せしやと云ひければお政然れば新藤氏は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勤度
(
つとめたし
)
と
強
(
しひ
)
て望むにより
素
(
もと
)
より吉原は心安き所故松葉屋半左衞門方へ
相談
(
さうだん
)
しけるに
縹緻
(
きりやう
)
と云ひ
藝
(
げい
)
と云ひ殊に歳頃も彼の望む處なれば
年
(
ねん
)
一
杯
(
ぱい
)
二十八までの
積
(
つもり
)
にて目見しけるに大いに心に
適
(
かな
)
ひ身代金百五十兩と
取極
(
とりきめ
)
君太夫が
請人
(
うけにん
)
にて母の
爪印
(
つめいん
)
も
相濟
(
あひすみ
)
新吉原松葉屋半左衞門方へぞ
到
(
いた
)
りける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
極
常用漢字
小4
部首:⽊
12画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付