“差配様”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおやさん50.0%
おおやさま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてくだんの花簪屋と煎餅屋との間の露地口の木戸は、おしめ、古下駄等、汚物よごれもの洗うべからずの総井戸と一般、差配様おおやさん取極とりきめで、紙屑拾不可入かみくずひろいいるべからず、午後十時堅く〆切しめきり
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
火事はどこだ、と木遣で騒いで、巾着切万歳! と祝い直す処へ、八百屋と豆腐屋の荷の番をしながら、人だかりの中へ立って見てござった差配様おおやさんが、おさん、苦笑いの顔をひょっこり。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「驚いたねえ、火の玉に鍍金に、こけだえ。まるで三題ばなしのようじゃないか。さぞ差配様おおやさまがお考えなすったろう、ああ、むずかしい考えものだね。」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
差配様おおやさま声を掛ける。中の青月代あおさかやきが、提灯ちょうちんを持替えて
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)