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決定
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きめ
ふりがな文庫
“
決定
(
きめ
)” の例文
我々は
勿論
(
もちろん
)
先輩諸氏も決して先生を冷遇するのではないが先生の方で勝手にそう
決定
(
きめ
)
て怒っておられる、実に困った者で手の着けようがない。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「いい娘じゃ! こりゃどうじゃ! ……
処女
(
おとめ
)
の、
未通女
(
きむすめ
)
の、お手本じゃ! ……俺
決定
(
きめ
)
た! 俺のものにする!」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「お前は大熊家にとって何者なんだよォ。ここは他人は一切入れないことに
決定
(
きめ
)
た。親族会議の決議だ。お前はサッサと出て行って、二度と当家の門をくぐって貰っては困る」
仲々死なぬ彼奴
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
僕等二人の事は
養父
(
ちち
)
が
決定
(
きめ
)
て行った事ですから、絶対に動かす事は出来ない訳です……今更村の者の噂だの、親類の蔭口だのを問題にしちゃ、
養父
(
ちち
)
の位牌に対して相済みませんし
復讐
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
老人連、
全然
(
すっかり
)
惚
(
ほ
)
れ込んでしまった。
一
(
いつ
)
にも大河、二にも大河。公立
八雲
(
やくも
)
小学校の事は大河でなければ
竹箒
(
たけぼうき
)
一本買うことも
決定
(
きめ
)
るわけにゆかぬ次第。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
婦人の方は数も少いうえに種類も少くて、
大抵
(
たいてい
)
女事務員とか令嬢奥様といった位のところだから、君で充分つとまると思ってそう
決定
(
きめ
)
てあるんだ。是非、婦人をひきうけて呉れ給えな
階段
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「私の運命を
決定
(
きめ
)
て下さい」
死後の恋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
真蔵はなるべく
後
(
のち
)
の方に判断したいので、遂にそう心で
決定
(
きめ
)
てともかく
何人
(
だれ
)
にもこの事は言わんことにした。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「未だ手が
凍結
(
かじけ
)
るほどでもありませんよ。それにこの節は御倹約ということに
決定
(
きめ
)
たのですから」
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
思案に尽きて
終
(
つい
)
に自分の書類、学校の帳簿などばかり
入
(
いれ
)
て置く
箪笥
(
たんす
)
の抽斗に入れてその上に書類を重ねそして
鍵
(
かぎ
)
は昼夜自分の
肌身
(
はだみ
)
より離さないことに
決定
(
きめ
)
て
漸
(
や
)
っと安心した。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
一円紙幣で百枚!
全然
(
まるで
)
注文したよう。これを数える手はふるえ、数え終って自分は
洋燈
(
ランプ
)
の火を
熟
(
じっ
)
と見つめた。直ぐこれを明日銀行に預けて帳簿の
表
(
おもて
)
を飾ろうと
決定
(
きめ
)
たのである。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それを見て私は
最早
(
もう
)
必定
(
きっと
)
そうだと
決定
(
きめ
)
て御隠居様に先ず申上げてみようかと思いましたが、一つ
係蹄
(
わな
)
をかけて
此方
(
こっち
)
で
験
(
た
)
めした上と考がえましたから今日
行
(
や
)
って
試
(
み
)
たので御座いますよ
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「そうとも! それで大津の鼻をあかしてやろうと言うんだろう、可いサ、先生も
最早
(
もう
)
あれで
余程
(
よほど
)
老衰
(
よわっ
)
て御坐るから早くお梅
嬢
(
さん
)
のことを
決定
(
きめ
)
たら肩が安まって安心して死ねるだろうから」
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
この三人とも梅子
嬢
(
さん
)
は
乃公
(
おれ
)
の者と自分で
決定
(
きめ
)
ていたらしいことは
略
(
ほぼ
)
世間でも
嗅
(
か
)
ぎつけていた事実で、これには
誰
(
たれ
)
も異議がなく、
但
(
ただ
)
し三人の
中
(
うち
)
何人
(
だれ
)
が遂に梅子
嬢
(
さん
)
を連れて東京に帰り
得
(
う
)
るかと
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
決
常用漢字
小3
部首:⽔
7画
定
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“決定”で始まる語句
決定的
決定性