決定さだか)” の例文
如此かくのごと決定さだかにそれとは無けれど又有りとし見ゆる箒木ははきぎの好運を望みつつも、彼は怠らず貫一を愛してゐたり。貫一は彼の己を愛する外にはその胸の中に何もあらじとのみ思へるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)