“青紫蘇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおじそ71.4%
あをぢそ14.3%
あをじそ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細君の心を尽した晩餐ばんさんぜんには、まぐろの新鮮な刺身に、青紫蘇あおじその薬味を添えた冷豆腐ひややっこ、それを味う余裕もないが、一盃いっぱいは一盃とさかずきを重ねた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
突当りの芥溜ごみためわきに尺二けんあががまち朽ちて、雨戸はいつも不用心のたてつけ、さすがに一方口いつぱうぐちにはあらで山の手の仕合しやわせは三尺ばかりの椽の先に草ぼうぼうの空地面、それがはじを少し囲つて青紫蘇あをぢそ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
きまりの魚軒さしみふと、だいぶ水氣立みづけだつたとよりは、あせいて、かどおとして、くた/\とつて、つまの新蓼しんたで青紫蘇あをじそばかり、みどりむらさきに、凛然りんぜんつたところ
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)