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青紫蘇
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あをぢそ
突当りの
芥溜わきに
九尺二
間の
上り
框朽ちて、雨戸はいつも不用心のたてつけ、さすがに
一方口にはあらで山の手の
仕合は三尺ばかりの椽の先に草ぼうぼうの空地面、それが
端を少し囲つて
青紫蘇
突當りの
芥溜わきに九
尺二
間の
上り
框朽ちて、
雨戸はいつも
不用心のたてつけ、
流石に一
方口にはあらで
山の
手の
仕合は三
尺斗の
椽の
先に
草ぼう/\の
空地面、それが
端を
少し
圍つて
青紫蘇、ゑぞ
菊
お
着かへなさいましと
言ふ、
帶まきつけて
風の
透く
處へゆけば、
妻は
野代の
膳のはげかゝりて
足はよろめく
古物に、お
前の
好きな
冷奴にしましたとて
小丼に
豆腐を
浮かせて
青紫蘇の
香たかく
持出せば