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仕合
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しあは
ふりがな文庫
“
仕合
(
しあは
)” の例文
然
(
しか
)
るに
昨年
(
さくねん
)
十一
月
(
ぐわつ
)
二十一
日
(
にち
)
に、
今年
(
こんねん
)
一
月
(
ぐわつ
)
十一
日
(
にち
)
に
於
(
おい
)
て
金解禁
(
きんかいきん
)
を
決行
(
けつかう
)
することに
決定
(
けつてい
)
發表
(
はつぺう
)
し
得
(
え
)
たことは
我國經濟
(
わがくにけいざい
)
の
爲
(
ため
)
に
非常
(
ひじやう
)
な
仕合
(
しあは
)
せである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
深
(
ふか
)
く、強く、
眞摯
(
しんし
)
にものを愛することが出來るといふのは、なんといふまあ
仕合
(
しあは
)
せなことでせう! それだのにあなた方は
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
はツ、
初
(
はじ
)
めましてお
目通
(
めどほ
)
りを
仕
(
つかまつ
)
ります。へえ、
今度
(
このたび
)
はまた
格別
(
かくべつ
)
の
御註文
(
ごちうもん
)
仰
(
おほ
)
せつけられまして、
難有
(
ありがた
)
い
仕合
(
しあは
)
せにござります。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
若い二人は、ちやうど二つの
小鳩
(
こばと
)
のやうに仲よくくらしました。みんなは、二人を見て、世の中にこれほど
仕合
(
しあは
)
せな人はないだらうと思ひました。
湖水の鐘
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
薄笑
(
うすわら
)
ひをしたぎり、
何
(
なん
)
とも
答
(
こた
)
へなかつた。
其代
(
そのかは
)
り
推
(
お
)
して、
御米
(
およね
)
の
信仰
(
しんかう
)
に
就
(
つ
)
いて、
詳
(
くは
)
しい
質問
(
しつもん
)
も
掛
(
か
)
けなかつた。
御米
(
およね
)
には、それが
仕合
(
しあは
)
せかも
知
(
し
)
れなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
近頃
(
ちかごろ
)
の
仕合
(
しあは
)
せな
新
(
あたら
)
しい
麻雀
(
マアジヤン
)
好きの
面面
(
めんめん
)
はすべからくそれ
等
(
ら
)
の
諸賢
(
しよけん
)
に
敬意
(
けいい
)
を
捧
(
さゝ
)
げて
然
(
しか
)
るべきかも
知
(
し
)
れない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
六月の二十三日と云ふのに海峡の夜風は
凍
(
こほ
)
る様に寒い。
生憎
(
あひにく
)
良人
(
をつと
)
も自分も外套を
巴里
(
パリイ
)
に残して来たので思はず身を
慄
(
ふる
)
はすのであつた。
仕合
(
しあは
)
せな事に浪は
全
(
まつた
)
く無い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
御咎
(
おとが
)
めもなく却て御
目見
(
めみえ
)
仰付
(
おほせつけら
)
れし事
冥加
(
みやうが
)
至極
(
しごく
)
有難き
仕合
(
しあは
)
せなり方
丈
(
ぢやう
)
樣へ御願ひと申すは
別儀
(
べつぎ
)
にあらず私し主人儀無實の罪に
陷
(
おちい
)
り近々御所置に
相成
(
あひなる
)
に付何卒御
衣
(
ころも
)
の袖を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それも「
常盤
(
ときわ
)
」の「しるこ」に
匹敵
(
ひつてき
)
するほどの
珈琲
(
コーヒー
)
を
飮
(
の
)
ませるカツフエでもあれば、まだ
僕等
(
ぼくら
)
は
仕合
(
しあは
)
せであらう。が、かう
云
(
い
)
ふ
珈琲
(
コーヒー
)
を
飮
(
の
)
むことも
現在
(
げんざい
)
ではちよつと
不可能
(
ふかのう
)
である。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なんて云つても、あたしは、
仕合
(
しあは
)
せだつたんですもの。女としての、重荷を負はない幸福が、あんなに
易々
(
やす/\
)
と得られたことは、あんたが、何処かほかの男と違つてゐたからだわ。
モノロオグ
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
ロミオ
卿
(
そもじ
)
の
目
(
め
)
には
安眠
(
あんみん
)
が、
卿
(
そもじ
)
の
胸
(
むね
)
には
安心
(
あんしん
)
の
宿
(
やど
)
るやう! あゝ、
其
(
その
)
安眠
(
あんみん
)
とも
安心
(
あんしん
)
ともなって、
君
(
きみ
)
の
美
(
うつく
)
しい
胸
(
むね
)
や
目
(
め
)
に
宿
(
やど
)
りたいなア!……これから
上人
(
しゃうにん
)
の
庵
(
いほり
)
へ
往
(
い
)
て、
今宵
(
こよひ
)
の
仕合
(
しあは
)
せを
話
(
はな
)
した
上
(
うへ
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
折
(
をり
)
からお
忙
(
いそ
)
がしき
時
(
とき
)
心
(
こゝろ
)
なきやうなれど、
今日
(
けふ
)
の
晝
(
ひ
)
る
過
(
す
)
ぎにと
先方
(
さき
)
へ
約束
(
やくそく
)
のきびしき
金
(
かね
)
とやら、お
助
(
たす
)
けの
願
(
ねが
)
はれますれば
伯父
(
おぢ
)
の
仕合
(
しあは
)
せ
私
(
わたし
)
の
喜
(
よろこ
)
び、いついつまでも
御恩
(
ごおん
)
に
着
(
き
)
まするとて
手
(
て
)
をすりて
頼
(
たの
)
みける
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こんなお
住居
(
すまゐ
)
に
被入
(
いら
)
しやる
和尚
(
をしやう
)
さんは
仕合
(
しあは
)
せな
方
(
かた
)
ですね。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
從
(
したがつ
)
て
此
(
この
)
獲得
(
くわくとく
)
した
金
(
かね
)
が
本年
(
ほんねん
)
の
輸入時期
(
ゆにふじき
)
に
至
(
いた
)
つて
拂出
(
はらひだ
)
して
減少
(
げんせう
)
しても、
下半期
(
しもはんき
)
の
輸出超過
(
ゆしゆつてうくわ
)
の
時期
(
じき
)
に
又
(
また
)
再
(
ふたゝ
)
び
之
(
これ
)
を
取返
(
とりかへ
)
すことが
出來
(
でき
)
れば、
非常
(
ひじやう
)
な
仕合
(
しあは
)
せである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
京都
(
きやうと
)
に
居
(
ゐ
)
た
時分
(
じぶん
)
は
別
(
べつ
)
として、
廣島
(
ひろしま
)
でも
福岡
(
ふくをか
)
でも、あまり
健康
(
けんかう
)
な
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
つた
經驗
(
けいけん
)
のない
御米
(
およね
)
は、
此點
(
このてん
)
に
掛
(
か
)
けると、
東京
(
とうきやう
)
へ
歸
(
かへ
)
つてからも、
矢張
(
やは
)
り
仕合
(
しあは
)
せとは
云
(
い
)
へなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
なしけるにいやさ
其方
(
そなた
)
は
仕合
(
しあは
)
せ者
能
(
よき
)
客
(
きやく
)
が有ると
云
(
いふ
)
噂
(
うはさ
)
は
疾
(
とく
)
より知て居る尾張屋の客は
何
(
どう
)
した此の頃は御出がないか
而
(
して
)
半四郎
近江
(
あふみ
)
から御出の人はと口から
出任
(
でまか
)
せに引手茶屋の名前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
又
此
(
この
)
月は
仕合
(
しあは
)
せな事に二人の老
大家
(
だいか
)
の新作に接することが出来る。ルノワアル翁は既に
其
(
その
)
新作
許
(
ばか
)
りをジユラン・リユイルの店の数室に
陳
(
なら
)
べて居るが、何よりも
先
(
ま
)
づ老いて
益
(
ます/\
)
精力の
壮
(
さかん
)
なのに驚く。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
以て
諭
(
さと
)
されければ城富は段々との
御利解
(
ごりかい
)
有難き
仕合
(
しあは
)
せに存じ奉つる
然
(
さり
)
ながら
押
(
おし
)
て願へば
不孝
(
ふかう
)
なりとの御意は
不才
(
ふさい
)
の私しには
解
(
わか
)
りません親の爲にするは
孝道
(
かうだう
)
かと存じますと親富右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
今日
(
けふ
)
は
日曜
(
にちえう
)
で
仕合
(
しあは
)
せね」と
云
(
い
)
ふ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“仕合”の意味
《名詞》
仕合(しあい)
試合に同じ。
(出典:Wiktionary)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“仕合”で始まる語句
仕合者
仕合場
仕合好
仕合故
仕合谷
仕合せな夢