“眞摯”のいろいろな読み方と例文
新字:真摯
読み方割合
まじめ55.6%
しんし44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞摯まじめな時は二十六七にも、もつと上にも見える渠の眼、(それを孝子は、寫眞版などで見た奈勃翁ナポレオンの眼に肖たと思つてゐた。)
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は、彼女が困惑と羞恥しうちで色を失ふだらうと豫期してゐたが、驚いたことには、泣きもしなければ、顏を赧らめもしなかつた。眞摯まじめではあつたが、落ちついて立つてゐた。
彼には眞摯しんしなクリスチァンや、實行的な博愛家の當然の報酬であるべき心の朗らかさや、内心の滿足を樂しむといふ風が見えなかつた。
ふかく、強く、眞摯しんしにものを愛することが出來るといふのは、なんといふまあ仕合しあはせなことでせう! それだのにあなた方は
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)