“真摯”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞摯
読み方割合
しんし93.5%
まじめ6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを内より見れば、真摯しんしなる要求の満足、即ち意識統一であって、その極は自他相忘れ、主客相没するという所に到らねばならぬ。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
次にイエスが腸をしぼって「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫ばれた真摯しんし悲痛の声が、奇妙に彼の良心を圧したのでしょう。
百人に一人位真摯まじめなものもあるかも知れないが、大抵は卒業すると直ぐ気障きざ扮装なりをして新聞受売の経済論や株屋の口吻くちまねをしたがる。
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
うして貴女と話してると、何だか自然に真摯まじめになつて、若々しくなつて、平生考へてる事を皆言つて了ひたくなる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)