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真摯
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まじめ
ふりがな文庫
“
真摯
(
まじめ
)” の例文
旧字:
眞摯
百人に一人位
真摯
(
まじめ
)
なものもあるかも知れないが、大抵は卒業すると直ぐ
気障
(
きざ
)
な
扮装
(
なり
)
をして新聞受売の経済論や株屋の
口吻
(
くちまね
)
をしたがる。
青年実業家
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
恁
(
か
)
うして貴女と話してると、何だか自然に
真摯
(
まじめ
)
になつて、若々しくなつて、平生考へてる事を皆言つて了ひたくなる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私がかつてある所で部落の歴史を講話した際に、聴衆の一人はきわめて
真摯
(
まじめ
)
にこんなことを問いました。
融和促進
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
万事
(
よろづ
)
に生々とした健の烈しい気性——その気性の輝いてゐる、笑ふ時は十七八の少年の様に無邪気に、
真摯
(
まじめ
)
な時は二十六七にも、もつと上にも見える渠の眼
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
嬢様も此人の
真摯
(
まじめ
)
な偽りのない
真情
(
まごころ
)
には余程動かされて同情の涙をお
濺
(
そゝ
)
ぎなすつたらしいが、実に
御道理
(
ごもつとも
)
だ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
『モ
少許
(
すこし
)
真摯
(
まじめ
)
に考へて見ませう……若し
那
(
あ
)
の際、
那処
(
あそこ
)
に居たのが貴女でなくて別の人だつたらですね、僕は同じ
行動
(
こと
)
を
行
(
や
)
るにしても、モツト違つた心持で
行
(
や
)
つたに違ひない。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
葡萄牙
(
ポルトガル
)
のピントー以来日本に渡来した外人は数限りも無いが、真に学者として恥かしからぬ造詣を蓄えて、学術研究の
真摯
(
まじめ
)
な目的を抱いて渡来し、大にしては世界の学界に貢献し
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「何笑ひおる、」と伊勢武熊は
真摯
(
まじめ
)
に
力味
(
りきみ
)
返つて、「
功名
(
こうみやう
)
咄
(
ばなし
)
をするやうぢやがナ、
此前
(
このぜん
)
牛飼君が内閣の椅子を占められた時、警部長の内命を受けたが、大丈夫
豈
(
あに
)
田舎侍を甘んぜんや。 ...
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
行末
怎
(
ど
)
うなるのか! といふ
真摯
(
まじめ
)
な考への横合から、富江の
躁
(
はしや
)
いだ笑声が響く。ツと、信吾の生白い顔が
脳
(
あたま
)
に浮ぶ、——智恵子は
厳粛
(
おごそか
)
な顔をして、屹と自分を
譴
(
たしな
)
める様に唇を噛んだ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
偶
(
たま
)
/\律儀
真方
(
まつぱう
)
の人なら神野霜兵衛さんのやうな世間に
技倆
(
はたらき
)
の無い
好人物
(
おこゝろよし
)
だ子。
真摯
(
まじめ
)
な思慮のある人間が誰が女の許へ来るもんかナ。邸の嬢様は立派な御発明な方だから男に呑まれるやうな事は無い。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
“真摯”の意味
《名詞》
真 摯(しんし)
まじめで懸命にやるさま。
(出典:Wiktionary)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
摯
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮