“譴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たしな37.5%
37.5%
さとし6.3%
しか6.3%
せめ6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時には孝子自身も、人のゐない處へ忠一を呼んで、手嚴しくたしなめてやることがある。それは孝子にとつても或る滿足であつた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
友は我をいて市長ボデスタの許に至りぬ。市長とロオザとは戲言ざれごとまじりに我無情をめ、おとなしきマリアは局外に立ちて主客の爭をまもり居たり。
私と王命婦おうみょうぶ以外にこの秘密をうかがい知った者はございません。その隠れた事実のために恐ろしい天のさとしがしきりにあるのでございます。
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「へい。ですが、こないだむくんでた皮を赤剥けにして、親方にしかられましたもの……」と渋くったが、見ると、お上さんは目を真赤に泣きらしているので、小僧は何と思ったか
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
我子の乱行らんぎょうのためにせめを受けた抽斎が、その乱行を助長した良三の身の上を引き受けて、家におらせたのは、余りに寛大に過ぎるようであるが、これは才を愛する情が深いからの事であったらしい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ところで汽車が発つと何うにも胸が収まらない。いつもよりは少しぴどられたのでな。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)