“戲言”のいろいろな読み方と例文
新字:戯言
読み方割合
ざれごと42.9%
おどけ14.3%
ぎげん14.3%
じやうだん14.3%
たはぶれごと14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われは、けふさる戲言ざれごといふことかはといましめつゝも、心の中にその笑顏の涙を掩ふ假面めんなるをおもひて、ひそかに友の情誼に感じぬ。
ひげをひねつておまへ此子このこ可愛かあいいかとおつしやいました、當然あたりまへ御座ございます、とてつんといたしてりますと、それではおまへ可愛かあいいなといつも戲言おどけおつしやつて、高聲たかごゑ大笑おほわらひをあそばしたそのかほ
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
初めて義雄を天聲の内へ案内した時の天聲の保證——戲言ぎげんではあらうが——を引き出して、「その一部分を貰ひ給へ。」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
大道で乞食! これは、義雄自身には痛切な發想であつたが、勇には戲言じやうだんと見えたのだらう、渠は不審らしく發想者の顏を見た。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
したが、嫁入よめいりをせぬとならば、ゆるしてもくれう。きなところ草食くさはみをれ、此處こゝにはすまさぬわい。やい、ようおもへ、ようかんがへをれ、戲言たはぶれごとはぬ乃公おれぢゃ。木曜日もくえうびいまむねいて思案しあんせい。