“ざれごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戯言74.1%
戲言11.1%
人々戲言3.7%
戯事3.7%
戲事3.7%
雜事3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
情熱の宿命を——浪漫主義作家の戯言ざれごとを、彼は信じていなかった。戦うべき義務と力とを信じていた。自分の意志の力を信じていた……。
小綺麗に身づくろひした女中達は忙しく行きつ戻りつして、きびきびした女主人の指圖に從つた。それでも時折は一瞬の暇を捉へては、爐の周圍の人々と戲言ざれごとを交へ、どつと笑つたりもした。
駅伝馬車 (旧字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
今や人々戲言ざれごと戲語たはけとをもて教へを説き、たゞよく笑はしむれば僧帽ふくる、かれらの求むるものこのほかになし 一一五—一一七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
たつた一夜の、かりそめの戯事ざれごとが、人間幾人の命を棒に振つて、こんな恐ろしい破局カタストロフイーにまでみちびいてしまつたのです。
掻き亂れたる心、やうやう我に歸りて、熟〻つら/\思へば、世を捨つるとは輕々しき戲事ざれごとに非ず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
朝夕みゝにせしものは名ある武士が先陣拔懸ぬけがけのほまれれある功名談こうみやうばなしにあらざれば、弓箭甲冑の故實こじつもとどりれし幼時よりつるぎの光、ゆづるの響の裡に人と爲りて、浮きたる世の雜事ざれごとは刀のつかの塵程も知らず
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)