“しゃれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洒落99.0%
洒灑0.2%
修飾0.2%
化粧0.2%
戯言0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとうに悪い洒落しゃれだ。この寒空につめてえ真似をするもんじゃあねえ。早く行かねえと、引き摺って行って、橋番に引き渡すぜ」
半七捕物帳:37 松茸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
石造の洒灑しゃれた三階建てで、前庭は芝生を覆うて、一かかえに余る林檎の樹が茂っておる、人気もないくらい、しーんとした玄関側に車を止めると、白衣をつけた看護婦が待っていた。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
ホテル・シュタウプバッハは洒灑しゃれた宿である。然し本館は九月の末から閉じてしまって、リュチーネに向かったシャレーに、小さな室をあてがわれた、板敷の、低い天井も旅らしくて面白い。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
「いやそうでないぞ。近頃だいぶ修飾しゃれるところをもって見ると。ことにさっきの巻煙草入の出所でどころなどははなはだ疑わしい。そう云えばこの煙草も何となく妙なにおいがするわい」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それに日本の妻君は三日に上げず髪を結うという手数もある。だから自然と料理のことを嫌ってお化粧しゃれの方へ手数をかけたがる。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
... 頂戴ちょうだい」お登和微笑ほほえみ「差上げたくってもモー種が尽きました、残らず貴君あなたが召上っておしまいで。オホホそれでもお皿だけは残りました」と娘もなかなか戯言しゃれを言う。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)