“けしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
化粧64.4%
化生17.8%
化性11.1%
怪性6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつ見てもきたないといわれ、それが大々的にお化粧けしょうをした時でさえそうなのだから、彼は一番よごれたところだけけばいいのである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
皆待ったり。この家はどうやら、例の妖物ばけもの屋敷らしいが、はてな。して見るとあの婦人おんな化生けしょうのものであったか知らん。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その団体が才蔵を目掛け紛々翩々ふんぷんへんぺんと飛びかかるのであったが、その数ほとんど限りない上に、いずれも化性けしょうのものだけに打たれても叩かれても死のうとはしない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「これは魅入られたに違いない。いよいよ相手は怪性けしょうの物だ」「狢かな河童かな。きっと岡谷の河童であろう」「いや違う。そうではあるまい、これは水狐族に相違ない」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)