“おつくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
化粧20.0%
御化粧20.0%
扮装20.0%
扮裝20.0%
製造13.3%
御粧6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小野田や職人たちが、まだぐっすり眠っているうちに、お島は床を離れて、化粧おつくりをするために大きい姿見の前に立った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
うなるとすこ遣場やりばこまるのね」とうつたへるやう宗助そうすけげた。實際じつさい此所こゝげられては、御米およね御化粧おつくりをする場所ばしよくなつて仕舞しまふのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「どうも扮装おつくりに手間がとれまして困ります。サア出かけようじゃあがあせんか」
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
としはゞ二十六、おくざきはなこづゑにしぼむころなれど、扮裝おつくりのよきと天然てんねんうつくしきと二つあはせて五つほどはわかられぬるとくせう、お子樣こさまなきゆゑ髮結かみゆひとめひしが、あらばいさゝか沈着おちつくべし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
気分すぐれて良き時は三歳児みつごのやうに父母のひざねぶるか、白紙を切つて姉様の製造おつくりに余念なく、物を問へばにこにこと打笑うちゑみて唯はいはいと意味もなき返事をする温順をとなしさも
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「姉さんいつ御粧おつくりしたんです」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)