化粧おつくり)” の例文
なあおすみ、お豊がこう化粧おつくりした所は随分別嬪べっぴんだな。色は白し——姿なりはよし。うちじゃそうもないが、外に出りゃちょいとお世辞もよし。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
小野田や職人たちが、まだぐっすり眠っているうちに、お島は床を離れて、化粧おつくりをするために大きい姿見の前に立った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「さあ、さあ、豊世もちゃっと化粧おつくりしよや。二人でそろって、林さんへ御年始に行こまいかや」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)