洒灑しゃれ)” の例文
石造の洒灑しゃれた三階建てで、前庭は芝生を覆うて、一かかえに余る林檎の樹が茂っておる、人気もないくらい、しーんとした玄関側に車を止めると、白衣をつけた看護婦が待っていた。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
ホテル・シュタウプバッハは洒灑しゃれた宿である。然し本館は九月の末から閉じてしまって、リュチーネに向かったシャレーに、小さな室をあてがわれた、板敷の、低い天井も旅らしくて面白い。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)