“洒落気”のいろいろな読み方と例文
旧字:洒落氣
読み方割合
しゃれけ73.3%
しゃれぎ6.7%
しゃれっけ6.7%
しやれけ6.7%
しやれつき6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがこのボロ船じゃあ、万事が規則ずくめでできているし、洒落気しゃれけひとつあるじゃない。この船じゃあ、わしはなんの役にも立たない。
火夫 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
源氏は相手の身柄を尊敬している心から利巧りこうぶりを見せる洒落気しゃれぎの多い女よりも、気の抜けたほどおおようなこんな人のほうが感じがよいと思っていたが、襖子の向こうで
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ていのいい駈落者だ。駈落ならばまだ洒落気しゃれっけもあるが、実はこの女のために、体のいいお供を仰せつかったようなものだ。それもよろしい、自分はこのごろ観念した。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふとつたMM容易よういたなかつたが、勿論もちろんかれにも若々わか/\しい愛嬌あいけう洒落気しやれけせてゐなかつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
この齢に成れば、曲りなりにも自分の了簡もすわり、世の中の事も解つてゐると云つたやうな勘定ですから、いくら洒落気しやれつきの奴でも、さうさう上調子うはちようしに遣つちやゐられるものぢやありません。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)