“悪洒落”の読み方と例文
読み方割合
わるじゃれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう、あくどい即興歌そっきょうかは、堂上たちの、お得意だった。貴族たちが、皮肉なる悪洒落わるじゃれに長じていた例は、古くからいくつもある。
「見てをるよ」といふも少しいかがはしき言葉にて「さうかよ」と悪洒落わるじゃれでもいひたくなるなり。(三月三十一日)
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
そこで彼はパイプに火をつけ、をかがめて、いつものひどい悪洒落わるじゃれがすむのを、静かにつのであった。クリストフの祖父そふと父は、彼をあざけりぎみに軽蔑けいべつしていた。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)