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悪洒落
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わるじゃれ
ふりがな文庫
“
悪洒落
(
わるじゃれ
)” の例文
こういう、あくどい
即興歌
(
そっきょうか
)
は、堂上たちの、お得意だった。貴族たちが、皮肉なる
悪洒落
(
わるじゃれ
)
に長じていた例は、古くからいくつもある。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「見てをるよ」といふも少しいかがはしき言葉にて「さうかよ」と
悪洒落
(
わるじゃれ
)
でもいひたくなるなり。(三月三十一日)
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
そこで彼はパイプに火をつけ、
背
(
せ
)
をかがめて、いつものひどい
悪洒落
(
わるじゃれ
)
がすむのを、静かに
待
(
ま
)
つのであった。クリストフの
祖父
(
そふ
)
と父は、彼を
嘲
(
あざけ
)
りぎみに
軽蔑
(
けいべつ
)
していた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
讃
(
たた
)
える意味にこそなれ
侮
(
あなど
)
る心ではなかったけれども遊里の
悪洒落
(
わるじゃれ
)
に
馴
(
な
)
れない春琴は余りよい気持がしなかったいつも眼明きと同等に
待遇
(
たいぐう
)
されることを欲し差別されるのを
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「おい、おばさん。孫新もだ。
悪洒落
(
わるじゃれ
)
はいい加減にして貰いたいな。こっちは官の勤務が忙しい体なんだ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
はいる前によく
靴
(
くつ
)
を
拭
(
ふ
)
き、皆に一人一人年長順に
挨拶
(
あいさつ
)
をし、室のいちばん末席に行ってすわった。そこで彼はパイプに火をつけ、背をかがめて、例の
悪洒落
(
わるじゃれ
)
の
嵐
(
あらし
)
が過ぎ去るのを静かに待った。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
まったく
初心
(
うぶ
)
な未経験者を一人ぼっち残して置いて、後で笑いの種にしようという、この大人達の計画的な
悪洒落
(
わるじゃれ
)
ではないかと、武蔵は邪推してみたが、吉野や光悦の真面目な顔を見ると、決して
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
洒
漢検1級
部首:⽔
9画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“悪”で始まる語句
悪
悪戯
悪口
悪寒
悪魔
悪辣
悪漢
悪罵
悪戯者
悪業