“洒々落々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃしゃらくらく85.7%
しや/\らく/\14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰も、この時の道庵の扱いぶりの洒々落々しゃしゃらくらくとして、手に入り過ぎて、人を食った振舞を見て、餅屋は餅屋だと思わぬ者はありません。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「父は、すべてを背負って、死ぬつもりかもしれぬ。どうも、今朝の様子は、余りにも洒々落々しゃしゃらくらく、物事を、ちっとも苦にしていない」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その風采ふうさい餘程よほどちがつてるが相變あひかはらず洒々落々しや/\らく/\おとこ『ヤァ、柳川君やながはくんか、これはめづらしい、めづらしい。』としたにもかぬ待遇もてなしわたくししんからうれしかつたよ。
また思出おもひだことがある。故人こじん谷活東たにくわつとうは、紅葉先生こうえふせんせい晩年ばんねん準門葉じゆんもんえふで、肺病はいびやうむねいたみつゝ、洒々落々しや/\らく/\とした江戸えどであつた。(かつぎゆく三味線箱さみせんばこ時鳥ほとゝぎす)となかちやうとともにいた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)