“利巧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りこう83.3%
りかう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに利巧りこうだから外へは出さないけれども、あれでなかなか慢気まんきが多いのよ。だからそんなものをんな取っちまわなくっちゃ……
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あいつもずるいがあっしも利巧りこうじゃあねえ、かたちからするとこっちが乗り出した恰好で、あいつの云い草じゃねえが、まったくなっちゃあいません」
「あゝさうか、二十二ね、女のひとが二十四五に見えるつてのは、利巧りかうだつて云ふ事だよ。若く見て貰ひたいなンておろかな事だ」
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
「あの娘は利巧りかうだから、その晩仕掛けをして置いて勘十郎を呼出した。勘十郎は約束した刻限に、氣もそゞろであの暗くて急な梯子段を降りたことだらう」