“りかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悧巧55.2%
怜悧17.2%
利巧13.8%
悧好6.9%
利發3.4%
履行3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後をけられて居る樣子だつたから、念の爲に表を見にやつたまでの事ですが、根が悧巧りかうぢやないから、餘計な事をして溝へ投り込まれたんでせう
教養けうやうの無い女だから爲方がないさ、我慢しろ。其も是も承知でれたんじやないか。」と怜悧りかうあきらめた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「あの娘は利巧りかうだから、その晩仕掛けをして置いて勘十郎を呼出した。勘十郎は約束した刻限に、氣もそゞろであの暗くて急な梯子段を降りたことだらう」
『貴樣はもつと悧好りかうな奴だと思つたら、存外馬鹿だナ。』
號室がうしつだい番目ばんめは、元來もと郵便局いうびんきよくとやらにつとめたをとこで、いやうな、すこ狡猾ずるいやうな、ひくい、せたブロンヂンの、利發りかうらしい瞭然はつきりとした愉快ゆくわい眼付めつきちよつるとまる正氣しやうきのやうである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
有事の時に至り、十に八九は履行りかうせらるゝものなり。事に當り率爾に思慮することは、譬へば臥床夢寐むびの中、奇策妙案を得るが如きも、明朝起床の時に至れば、無用の妄想に類すること多し。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)