“おどけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滑稽69.2%
戯言7.7%
道化7.7%
戯謔3.8%
戲言3.8%
詼謔3.8%
諧謔3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大分熱心で調製こしらへたものと見えるから十分に喰べて安心させて遣つて呉れ、餘程うまからうぞと父親の滑稽おどけを入れるに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
宿に歸ると、否でも應でもお芳の滑稽おどけた顏を見ねばならぬ。ト、其何時見ても絶えた事のない卑しい淺間しい飢渇の表情が、直ぐ私に
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
きさまのろけた小蝶こちょうさまのお部屋ではない、アッハハハと戯言おどけを云えばなお真面目に、木槵珠ずずだまほどの涙を払うその手をぺたりと刺身皿さしみざらの中につっこみ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
アッハヽヽと戯言おどけを云へば尚真面目に、木槵珠ずゞだまほどの涙を払ふ其手をぺたりと刺身皿の中につつこみ、しやくり上げ歔欷しやくりあげして泣き出し、あゝ情無い親方、私を酔漢よつぱらひあしらひは情無い、酔つては居ませぬ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「これは驚いた! 君はもうそんな年齢としごろになったのかね」と道化おどけした顔をしたが、法水は皮肉に微笑み返して
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「冗談じゃない」法水は道化おどけたようななにげない身振をしたが、その顔にはいつもの幻滅的な憂鬱が一掃されていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「や、たつぷん、ちやつぽん。」と松さんは、戯謔おどけて口真似した。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
それではおまへ可愛かあいいなといつも戲言おどけおつしやつて、高聲たかごゑ大笑おほわらひをあそばしたそのかほ
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これは詼謔おどけでなく、ベダイ人の癖として、友と離るるよりは好んで父母を質に渡す。
ある晩近江医学士が偶然専門である婦人科の話を諧謔おどけ交りに述べ出すと奇怪な質問が続出してたがひおとがひを解いた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)