“其代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのかは75.0%
そのかはり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御前おまへ一人ひとりぢやなし、にいさんもあることだから相談さうだんをしてたらいだらう。其代そのかはわたしそうさんにつて、とつくりわけはなしませうから。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其代そのかはり二十八にちには大失敗だいしつぱいをして、あなるとたちま異臭ゐしう紛々ふん/\たるもの踏付ふみつけた。これは乞食こじき所爲しよゐだとおもふ。
水鉄砲みづてつぽうびせるといふ、きな玩弄物おもちやにして、其代そのかはりなんでもたべるものをけてやるので、たれといつて、きまつて、世話せわをする、飼主かひぬしはないのだけれど、さるゑることはありはしなかつた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今もの熱海に人は参り候へども、そのやうなるたのしみを持ち候ものは一人も有之これあるまじく、其代そのかはりには又、私如わたくしごと可憐あはれの跡を留め候て、其の一夜いちやを今だに歎き居り候ものも決して御座あるまじく候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)