其代そのかはり)” の例文
水鉄砲みづてつぽうびせるといふ、きな玩弄物おもちやにして、其代そのかはりなんでもたべるものをけてやるので、たれといつて、きまつて、世話せわをする、飼主かひぬしはないのだけれど、さるゑることはありはしなかつた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今もの熱海に人は参り候へども、そのやうなるたのしみを持ち候ものは一人も有之これあるまじく、其代そのかはりには又、私如わたくしごと可憐あはれの跡を留め候て、其の一夜いちやを今だに歎き居り候ものも決して御座あるまじく候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
其代そのかはりといひかけて、をりしたいて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)