“飼主”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かひぬし66.7%
かいぬし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちいさな飼主かひぬしのないねこ、まだ純眞じゆんしん態度たいどひとおそれないのみか、ひとなつかしい調子てうしつてくる。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
雖然種馬は遂に種馬である。父は飼主かひぬしの權威として、彼を壓迫しても其の義務を果させやうとした。然るに周三は、何處までも厄介極まる伜となツて此の壓迫に反抗した。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
その飼主かいぬしの名を呼んだので、羽ばたきをしたのであろうと、いとしく思えたが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飼主かいぬしのない、痩せ犬どもに、何ができる。どう働いた所で、禄が上るではなし、おのれの首が飛ぶだけの事。川風にふかれて歩いているうちに、頭が冷めて、馬鹿馬鹿しさに気づいたのじゃよ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)