“飼糧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいば58.3%
かいりょう8.3%
かひば8.3%
くさ8.3%
しりょう8.3%
まぐさ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飼糧かいば、手入れの注意など与え、やがて奥の——いまは喧嘩けんかを売ってくる妻もないひとり居のの下へ——幼い子らをよび寄せて、戯れていた。
飼糧かいりょうによさそうな柔らかい穂や芝草がいちめんに山肌をつつんでいる。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若し馬醉木の花か葉を喰はせるか、その煮汁を飼糧かひばに入れて馬にやり、醉つたところへ尻に一本吹矢を射込んだとしたら、馬は正氣を矢つた氣狂ひのやうに飛び出すにきまつて居る。
兵は、飯をかしぎ、馬に飼糧くさをやっている。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「兵には早う飯をとらせ、馬にも充分飼糧しりょうをくれて、こよいは早目に眠らせておけ。——火の用心ぬかるな。時ならぬ沙汰あるも、すぐ打ち立てる心しておけや」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「明日から、刑務場十五里先の東門外にある馬糧廠ばりょうしょうへ転務を命ずる。起居は中央の飼糧まぐさ小屋の一つにとること」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)