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飼糧
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かいば
ふりがな文庫
“
飼糧
(
かいば
)” の例文
飼糧
(
かいば
)
、手入れの注意など与え、やがて奥の——いまは
喧嘩
(
けんか
)
を売ってくる妻もない
独
(
ひと
)
り居の
灯
(
ひ
)
の下へ——幼い子らをよび寄せて、戯れていた。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
覗けば、馬方の三次、
飼糧
(
かいば
)
切りの中に首を突っ込んだまま、
紅
(
あけ
)
に染んで死んでいたのです。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「城太、城太。この辺で腹を
拵
(
こしら
)
えて行こうではないか。馬にも
飼糧
(
かいば
)
をくれねばならぬし、わしも、一ぷく煙草がつけたい」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それは多分、かなりの金を貰って、その晩のうちに遠方へ逃げてしまったろう。三次は江戸の酒と女と
賽
(
さい
)
ころに引かされて踏み止まったばかりに
飼糧
(
かいば
)
切りの中へ首を突っ込まれた」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
憎
(
にく
)
い
黄匪
(
こうひ
)
めを討つんだ、槍の持ち方が分らないうちは、馬の
飼糧
(
かいば
)
を刈っても
軍
(
いくさ
)
の手伝いになる。おれは行く」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
伊那丸方
(
いなまるがた
)
の
面々
(
めんめん
)
は、馬には
飼糧
(
かいば
)
、身には腹巻をひきしめて、
雨
(
あま
)
ヶ
岳
(
たけ
)
の陣々に鳴りをしずめた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お、忘れていた。外に繋いでおいたのは、
踢雪烏騅
(
てきせつうすい
)
と申す名馬。あれへもあとで
飼糧
(
かいば
)
をやっておいてくれんか。そして、どこか人目につかん所へ繋いで今夜は大事に守っていてくれよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「馬は、そのままにしておかっしゃれ。おらが、
飼糧
(
かいば
)
をやっておくから」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬に
飼糧
(
かいば
)
をやっていた男が、武蔵の影を振向いて訊ねた。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ええ、
飼糧
(
かいば
)
をやりました」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
飼
常用漢字
小5
部首:⾷
13画
糧
常用漢字
中学
部首:⽶
18画
“飼糧”で始まる語句
飼糧切
飼糧桶