“飼料”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいば61.5%
かいりょう7.7%
かひば7.7%
しりょう7.7%
もの7.7%
ゑさ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしは毎日その村へ水をくみに、たるを背負って出かけるのだ。だがあの村じゃ一ぺんだって飼料かいばをくれたことがないな。
「よしよし、飼料かいりょうをつかわそう。——だが、その賃さえ払えば、この牝牛は、どこまで曳いて参ってもよろしいのか」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬は人の近づいたのを見てがさ/\と敷き込んである落葉を踏みつけながらフヽフヽと懷しげに鼻を鳴らして馬塞ませ棒から首を出して吊つてある飼料かひば桶を鼻づらでがた/\と動かして居る。
芋掘り (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「も少しへやをくらくして、置いたらどうだろうか。それからやる前の日には、なんにも飼料しりょうをやらんでくれ。」
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「何か言ってんだか! 痩馬だって、骨まで痩せてるわけじゃあるめえし、飼料ものせえちゃんと食わせりゃあ、今にゴムマリのようになっから見てろ。肥えてる馬なんかなら、誰が、買ってくっかえ。面白くもねえ。」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
しろはねにはとりが五六、がり/\とつめつちいてはくちばしでそこをつゝいてまたがり/\とつちいては餘念よねんもなく夕方ゆふがた飼料ゑさもとめつゝ田圃たんぼからはやしかへりつゝある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)