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飼主
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かひぬし
ふりがな文庫
“
飼主
(
かひぬし
)” の例文
小
(
ちい
)
さな
飼主
(
かひぬし
)
のない
猫
(
ねこ
)
、まだ
純眞
(
じゆんしん
)
な
態度
(
たいど
)
で
人
(
ひと
)
を
怖
(
おそ
)
れないのみか、
人
(
ひと
)
なつかしい
調子
(
てうし
)
で
鳴
(
な
)
き
寄
(
よ
)
つてくる。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
雖然種馬は遂に種馬である。父は
飼主
(
かひぬし
)
の權威として、彼を壓迫しても其の義務を果させやうとした。然るに周三は、何處までも厄介極まる伜となツて此の壓迫に反抗した。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
水鉄砲
(
みづてつぽう
)
を
浴
(
あ
)
びせるといふ、
好
(
す
)
きな
玩弄物
(
おもちや
)
にして、
其代
(
そのかはり
)
何
(
なん
)
でもたべるものを
分
(
わ
)
けてやるので、
誰
(
たれ
)
といつて、きまつて、
世話
(
せわ
)
をする、
飼主
(
かひぬし
)
はないのだけれど、
猿
(
さる
)
の
餓
(
う
)
ゑることはありはしなかつた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
卯平
(
うへい
)
は
自分
(
じぶん
)
の
手
(
て
)
から
作
(
つく
)
つた
罪
(
つみ
)
といふものは
殆
(
ほと
)
んど
見
(
み
)
られなかつた。
唯
(
たゞ
)
彼
(
かれ
)
は
盛年
(
さかり
)
の
頃
(
ころ
)
は
他
(
た
)
の
傭人等
(
やとひにんら
)
と
共
(
とも
)
に
能
(
よ
)
く
猫
(
ねこ
)
を
殺
(
ころ
)
して
喫
(
た
)
べてた。
尤
(
もつと
)
も
其
(
その
)
頃
(
ころ
)
は
猫
(
ねこ
)
でも
犬
(
いぬ
)
でも
飼主
(
かひぬし
)
を
離
(
はな
)
れて
雞
(
にはとり
)
を
狙
(
ねら
)
ふのが
彷徨
(
うろつ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
あの
猿
(
さる
)
—あの
猿
(
さる
)
の
旧
(
もと
)
の
飼主
(
かひぬし
)
であつた—
老父
(
ぢい
)
さんの
猿廻
(
さるまはし
)
だといひます。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
飼
常用漢字
小5
部首:⾷
13画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
“飼”で始まる語句
飼
飼犬
飼糧
飼料
飼葉
飼馬
飼鳥
飼桶
飼猫
飼蚕