“盛年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかり50.0%
みのさかり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯平うへい自分じぶんからつくつたつみといふものはほとんどられなかつた。たゞかれ盛年さかりころ傭人等やとひにんらともねこころしてべてた。もつとそのころねこでもいぬでも飼主かひぬしはなれてにはとりねらふのが彷徨うろついた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ぶすりとにべない容子ようすでも表面へうめんあらはれたよりもあたゝかで、をんなもろところさへあるのであつた。かれ盛年さかりころ他人たにんについたのは、自分自身じぶんじしん仕事しごとにはあませいさないやうにえることであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
徒らに盛年みのさかりを過しし事いと悲しと告り給ひ、さま欲しく思ほせども、そのいたく老いぬるに憚り給ひて、得婚さずて、御歌を賜ひき。
枕物狂 (新字旧仮名) / 川田順(著)