“盛遠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もりとお88.9%
もりとほ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袈裟御前けさごぜんが夫の身代りに死んだはいさぎよけれど、死する事の一日後れてその身を盛遠もりとおに汚されたる事千載の遺恨との評がある。
むかし袈裟けさが遠藤盛遠もりとおいどまれたときには、無理を忍んでハイハイと返事し、もって母の危急を防いだが、いよいよ最後の守らねばならぬ点にいたっては
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
袈裟けさ盛遠もりとほ」と云ふ独白どくはく体の小説を、四月の中央公論で発表した時、或大阪の人からこんな手紙を貰つた。「袈裟はわたるの義理と盛遠のなさけとに迫られて、みさほを守る為に死を決した烈女である。 ...
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)