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盛遠
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もりとお
ふりがな文庫
“
盛遠
(
もりとお
)” の例文
袈裟御前
(
けさごぜん
)
が夫の身代りに死んだは
潔
(
いさぎよ
)
けれど、死する事の一日後れてその身を
盛遠
(
もりとお
)
に汚されたる事千載の遺恨との評がある。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
むかし
袈裟
(
けさ
)
が遠藤
盛遠
(
もりとお
)
に
挑
(
いど
)
まれたときには、無理を忍んでハイハイと返事し、もって母の危急を防いだが、いよいよ最後の守らねばならぬ点にいたっては
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
その一人は佐藤
義清
(
のりきよ
)
、もう一人は遠藤
盛遠
(
もりとお
)
である。義清は二十三歳、盛遠は十八歳で剃髪した。前者は一所不住の歌人
西行
(
さいぎょう
)
、後者は高雄神護寺の荒行者
文覚
(
もんがく
)
である。
西行の眼
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
俗姓を遠藤、名を
盛遠
(
もりとお
)
といい、北面の士から、院の武者所となったが、十八の年、
袈裟
(
けさ
)
という人妻を斬って、
慚愧
(
ざんき
)
の果て、髪を
削
(
けず
)
って僧門に入ったのがその動機だったという。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『さるほどに遠藤武者
盛遠
(
もりとお
)
は、春も弥生の始めつかた霞がくれの花よりも、床しき君の面影を、見初めし緑のはし供養、あけくれ絶えぬおもい川、恋わたる身はうつつなや——』
深夜の客
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
▼ もっと見る
盛遠
(
もりとお
)
は徘徊を続けながら、再び、口を開かない。
月明
(
つきあかり
)
。どこかで
今様
(
いまよう
)
を
謡
(
うた
)
う声がする。
袈裟と盛遠
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
翌四十一年の正月、左団次君が洋行帰りの第一回興行を明治座で開演して、松葉君が史劇「
袈裟
(
けさ
)
と
盛遠
(
もりとお
)
」二幕を書いた。三月の第二回興行には紫紅君の「歌舞伎物語」四幕が上場された。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
夜、
盛遠
(
もりとお
)
が
築土
(
ついじ
)
の外で、
月魄
(
つきしろ
)
を眺めながら、
落葉
(
おちば
)
を踏んで物思いに耽っている。
袈裟と盛遠
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『あ。……
盛遠
(
もりとお
)
か』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
“盛遠”で始まる語句
盛遠殿
盛遠袈裟